不動産購入は投資
不動産購入の場合、借金までして行う投資と言えるのです。
5000万円のものを借金をしてして行う巨額の投資と言えます。
当然リスクも存在するわけです。
しかもさっこうの日本の経済情勢や、不動産の状況や慣習から、必ず原価割れする投資なのです。
それではなぜ、住宅購入に踏み切るのでしょうか?
面白い記事がありましたので、以下日本経済研究センター・日本経済新聞2004年9月3日31面より抜粋します。
~抜粋ここから~
過去の日本で「持ち家が特に好まれた理由は、高い経済成長期には家計にとって持ち家が合理的であったからである。
つまり、第一に、高い経済成長の下では、地価の継続的な上昇が予想されたためであり、このことは、資金の調達さえ可能であれば、賃貸住宅よりも、早期に土地付き住宅を購入することが、生涯を通じた最適な財産形成への道であった。
第二に、長期雇用と年功賃金の慣行の下では、若年期の給与水準から見れば過大な投資であっても、年齢が高まるほど、所得に比べた住宅ローンの返済負担が大きく軽減することが期待されていた。
しかし、こうした状況は、1990年代以降、大きく変化した。将来の経済成長期待の屈折は、バブル期直前よりもさらに低い水準への地価下落をもたらし、住宅資産価値は大幅に減少した。また、雇用の安定性は崩れ、賃金の年功カーブも抑制されつつある。
こうしたなかで、過大な住宅投資は、企業の設備投資の場合と同様に、将来家計にとって大きな負担となる。これは、地価には上昇だけでなく下落もあるというバブル崩壊後の経験によるものである。
他方で、雇用の流動化が進むとともに、勤務先に応じて自由に住み替えられる賃貸住宅のメリットも高まっている。
今後の低成長期に家計のリストラを進めるうえで、住宅は「所有よりも利用」という意識がいっそう重要となる。
~抜粋ここまで~
日本経済研究センター・日本経済新聞2004年9月3日31面
現在、日本人の持家志向は変わっていませんが、デメリットとメリットを考慮して、購入する必要性が出てきているのは確かです。
車の購入もそうでしょう。
レンタカーやタクシーを必要な時に使用した方が明らかに安く上がります。
それでも、車はほしい、と思う人はいるのではないでしょうか?
車も、家も同じよな価値観なのかもしれませんね。